ジスロマックと点滴治療・痒みを伴う性病

最近の淋菌は、ジスロマックのような抗菌薬に対して耐性を持っていることが多いです。耐性がなければジスロマックの投与だけで治りますが、耐性がある場合には、何日か通院を続けて点滴治療をしないと治らない場合もあります。
女性の場合には注射や点滴と一緒に、膣剤を併用して1~2週間様子を見ることもあります。淋菌とクラミジアの合併の疑いがある場合には、ロセフィン点滴静脈注射を行って、クラミジアの治療に移ります。
点滴1回の時間は、約20~30分です。
痒みを伴う性病には、カンジダ症、トリコモナス膣炎、ヘルペス感染症、などがあります。
痒みがあると言っても、それぞれ原因が違うので、症状にあった治療薬を使わないと改善しません。例えば、ヘルペス感染症はヘルペスウィルスが原因で痒みが起こるため、ジスロマックのような抗菌薬は意味がありません。ヘルペスの症状を改善させるためには、ウィルスの増殖を抑える抗ヘルペスウィルス薬を使う必要があります。
ジスロマックのような抗菌薬は、菌が分裂・増殖するための器官(リボソーム)を阻害することで、菌の増殖を防ぐ効果があります。
一方、抗ヘルペスウィルス薬は、ウィルスが増殖に必要な酵素(DNAポリメラーゼ)を阻害するkとおで、ウィルスの増殖を抑えます。
どちらも薬学的には増殖に必要な部分を阻害する、という点は同じですが、菌とウィルスに対しての薬は作用が違うので注意しましょう。
性病に関しては、自己判断で薬を飲むのは危険です。例えば、インフルエンザにかかった時の抗菌薬があるから、性病の症状が出ている時に飲むというのも、薬の作用の点からすると意味がないこともあります。薬の服用は検査を受けてから決めることが必要です。